地方競馬の馬主になるには①
競走馬の馬主。 自分の馬がレースで1着で駆け抜ける・・・馬ファンなら誰でも一度は夢見る瞬間だと思います。
そんな馬主を目指す1人として、馬主になるために必要な準備や資格を紹介するシリーズを書いていこうと思います。
今回は馬主になる為の第1歩として、馬主登録から競争馬の購入までの流れを紹介していきます。
馬主とは?
馬主とは、広義的には馬を所有する方の事を言います。
一般的には競走馬のオーナーを示す事が多いと思います。
競走馬のオーナーは、馬をレースに出してその着順に応じて賞金を貰うことが出来ます。
例えば、年末のGⅠレース、有馬記念で優勝すると1着賞金はなんと3億円!
2分ちょっとのレースで宝くじに当たったような金額が懐に舞い込んでくる訳ですね。
馬主になるハードル
でもそんな大金を手に入れる事ができる馬主って、簡単になれるものじゃないのでは?
と思う方もいらっしゃると思いますが、馬主になる事自体はそんなに難しい事ではありません。
地方競馬全国協会のHPによると、地方競馬の馬主になるには、以下の通りの要件を満たしていれば、馬主としての審査基準を満たしていると記載されています。
1.馬主登録の経済的要件
(1)個人
原則として、直近年における所得金額が500万円以上であること。
(収入ではなく所得となります)
(2)法人
① 払込済資本金又は履行済出資の総額が300万円以上であること。
② 直近2か年の決算が連続して赤字となっていないこと。
③ 直近の決算において債務超過となっていないこと。
④ 法人の代表者の年間の所得金額が、(1)個人の経済的要件を満たしていること。(3)組合
① 組合名義(代表者氏名を併記したもの)で300万円以上の定期預金があること。
② 原則として、組合員各々の直近年における所得金額が300万円以上であること。
(収入ではなく所得となります)
注:一時的に得たものと認められる所得(不動産や株式の売却益、競走用馬ファンドの配当金や中央競馬の賞金など)は
算入しませんのでご注意ください。以下の要件を満たしたうえで、競走馬を所有し継続的に預託することが可能であると総合的に認められるかどうかが審査のポイントとなります。
500万円なら、サラリーマンの給料でも何とかなる金額ですね!
もし基準に届かなかったとしても、組合としてグループで馬主になったり、
預金額で審査通過できる場合もあるようです。
直近年の所得ですので、1年間だけ仕事を増やして一時的に所得を増やすというのもアリのようです。
その他、禁固以上の刑を受けていたり、公営競技に関する法を犯し罰せられた方は馬主登録の欠格事由にあたるようなので、注意が必要です。
ちなみに、中央競馬の馬主の場合はこの3倍くらいの収入が必要になります。こちらはお金持ちでないと厳しそうですね。
必要な費用
審査を通過して、晴れて馬主登録が完了した後は競争馬を購入する必要があります。
いよいよ賞金ゲットへのスタートラインに立ちました。
競争馬の購入方法は沢山の方法がありますが、私のようなコネを持たずに参入する場合
セリで購入の一択になると思います。
当歳~2歳のデビュー前の競争馬が国内の至る所でセリにかけられ、販売されています。
値段はピンキリで数十万の馬もいれば、数億円の値が付く馬もいるようです。
値段が高ければ活躍するというわけではなく、21万円でG1レースを勝利した馬もいるようですので、自身の相馬眼が試されますね。
また、デビュー後の馬を購入するためのセリも存在しています。
サラブレッドオークションというセリでは何らかの理由で手放さなければいけなくなった中央競馬・地方競馬で競争馬登録されていたサラブレッド達がオークション形式で販売されております。
中にはJRAの重賞を勝った馬もセリにかけられており、値段は安く数十万~数百万といったところです。
こちらで購入された馬が重賞を勝ったケースもありますので、すぐに出走させたい方にはおススメかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
次回は、競争馬としての登録からレース出走までの流れを書こうと思います。
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